冬の花火で思った事

 伊庭内湖のカヌーランドをメイン会場に12月31日深夜に行われたカウントダウン花火大会が野生生物、特に内湖で越冬している水鳥たちににどのような影響を与えるのかどうか、12/31と1/1の日に現地に行って来ました。短時間の調査で結論を出せる訳も有りませんが、おりしも狩猟期間中の水鳥達にとって花火の音や光は銃声に聞こえ、驚き、怖がった事は容易に想像できます。

 伊庭内湖周辺を銃猟禁止区域に申請し実現、狩猟期間中は毎日のように密猟のパトロールをし何年もかかってやっと安心して水鳥が越冬できる環境を作った男の胸中はたとえ短時間とは言え水鳥たちを驚かす行為はやめてもらいたかったにちがいありません。

 年末のある日、当会に大阪市の「大阪城公園・鳥だより」を編集・発行されている元山裕康氏より定期発行の「鳥だより71号・2006年1月」が届きました。その一面に「既に”生物権”の時代だ」と題した文章に今回の事も含めて大いに共感した。以下にその一部を紹介し今回私たちが言いたかった事の少しでも理解していただけると有り難い。(高坂記)

(大坂城公園・鳥だより No71より)
 『誤解を恐れずに言うと、人権の時代は終った。既に生物権の時代なのだ。植物も動物もすべての生物が共存出来る方向を第一義に考えなければ、人類が絶滅する事も想像出来るようになってきたのだ。コウノトリと人、どちらが大切か、当然人だ。しかし、鳥を絶滅させれば人も絶滅する方向だ。鳥は1億4千万年、人はせいぜい500万年。桁が違うのだ。もっと謙虚に生きよう』(文責:高坂)


伊庭内湖水面域のカモ群(12/31と1/1の比較)

(下記画像クリックで大きくなります。いずれの地点も一番多く群れている所を撮りました)

12月31日(13:30〜14:30)黒印

調査地点

1月1日(13:00〜14:00)赤印

上記地図

印地

(1)

(2)

(3)

(4)

(5)

(6)

チュウヒ1、オオタカ1

猛禽

オオタカ1


種名

12/31

1/1

1/11

マガモ

109

132

16

カルガモ

98

75

35

コガモ

201

184

395

ヨシガモ

162

104

231

オカヨシガモ

571

757

451

ヒドリガモ

622

156

592

ハシビロガモ

2

22

ホシハジロ

59

71

69

キンクロハジロ

254

82

285

スズガモ

1

3

2

ミコアイサ

5

5

3

合計

2081

1571

2101

 日本野鳥の会滋賀支部の皆さんが年末年始の忙しい中、ほぼ同じ時間帯に伊庭内湖のカモ類の個体数をカウントされました。(右表)時間は両日とも13時から15時の間です。


 花火も見に行かれた地元の石井さんは、調査の感想として「花火は音も閃光も凄く能登川町中を揺り動かしたと感じましたが(数は減りましたが)大きなダメージは無かったとするべきでしょうか。今週のガンカモ調査が楽しみです」とのべられています。


 最後になりましたが、両日のカウント調査に参加され、資料を提供していただいた日本野鳥の会滋賀支部の皆様に敬意を表します。(高坂記)(1/11分は後日記載)

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